アーバンリング工法は都市域の厳しい施工環境に向けて開発した都市型圧入ケーソン工法です。アーバンリング(分割組立型土留壁)を用いたシステム工法で、多目的に対応できます。
アーバンリング工法の周辺技術
掘削技術
硬質地盤掘削機の例①
硬質地盤をアーバンリング下端に配置した拡縮自在な掘削機により、掘削した土砂をケーシング内部に取り込み、ハンマグラブ(油圧グラブ)等で排土するシステムです。
- 軟岩・中硬岩(~60N/mm2)の掘削が可能です。
- 拡縮自在で必要な時に投入・撤去が可能です。
- 安定しない普通土では、刃口を先行圧入させた状態での掘削(縮径、拡径)により、小さいトルクで硬質地盤を掘削します。
- 可動翼による土砂の強制取り込みが可能です。
- 固定翼、拡大固定翼、可動翼の組み合わせにより、幅広い径に対応が可能です。
- 傾斜地盤においても鉛直度の確保が可能です。
硬質地盤掘削機の例② 開発中
バケットでは直接掘削できない刃口直下の地盤もブームの伸縮、起伏および本体の旋回をすることにより掘削可能とした水中掘削機です。
カッターヘッドにより硬質地盤を掘削し、内蔵したサンドポンプにより掘削機周辺に排土します。
開口部
FFU付開口部
FFU付開口部は開口リング内にFFU(Fiber reinforced Foamed Urethane)を組み込んだユニットで立坑構築した後、直接シールド機がFFUを切削して発進・到達を行うシステムです。
- 鏡切りを必要としないので、安全にシールド発進・到達を行うことができます。
- 地盤改良を低減※できるので、工事費の低減、環境負荷軽減、工期短縮が図れます。
※ 発進用の場合、切削反力の確保が必要です。 到達用の場合、カッターヘッド周囲の地盤取り込み防止が必要です。 詳しくはSEW工法設計・施工マニュアルを参照願います。